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タイトル 司法書士とは ?



司法書士になって、決済に立ち合わせていただくときに、お客様から「試験難しいんでしょ?若いのにすごいですねぇ〜。」といったことを言われることがあります。若くて頼りないと思われているのかな、と内心思いつつ、返答に窮します。

ありがたいことに、自分のことをお義理で「先生」と呼んでくれる方もいます。でも、自分の心の中では、職業としての司法書士は「所詮、司法書士」と思っていて、自分のことを本気で「先生」などと思いだしたら破滅への第一歩と考えながら、日々業務を行っているのです。大体、「先生」と名の付く職業の人々は社会的常識が欠けているとの謗りを受けていますから・・・。



 

話がそれました。
このような謙虚な気持ちでいる、ということを念頭に置きながら以下の文章を読んでくれたら幸いです。

で、すごいですねぇ〜、と言われて「そ〜なんですよ、難しい試験でした。勉強しましたよ!」とは言えばバカ丸出しなので、「頭が悪いので、そこを量でカバーするため、時間がかかりました。」と、答えたいと思っています。しかし、そんなにすんなり言葉が出てくるわけもなく、いつも答えにならない答えを返しています。


試験難しいでしょ、と聞かれて正直に話させてもらえれば、難しい部類に入る試験であると思います。その代わりに、才能は一切要らない試験です。
コツコツと毎日努力できる環境があれば、大半の人が受かると思います。あと、最後に必要なのは運ですね。
人にもよると思いますが、大体2、3年で合格する人が多い試験です。僕も3回受けましたが、もっとも自信のあった2回目は落ち、3回目はダメだと思っていたのに受かりました。ある程度のレベルまでいったら、運が左右されるのだと痛感しました。

実際のところどの程度の勉強をしたのかというと、本当に一日中大学の図書館にこもって勉強しました。
食事・家事・お風呂以外は勉強しました。同期合格の中には運送会社に勤めながら受かった人もいます。そんな人は本当に尊敬します。もし、司法書士試験を受けようとする方がいらっしゃいましたら、自己分析を十分にして勉強方法を考えたら良いと思います。
私は、最初から効率良く勉強して受かりそうになかったので、効率よりも、勉強量でカバーする方針をとりました。

仕事もせずに勉強だけしていれば良いのは、今思えばかなり幸せな状況です。でも、そのような状況にあった当時は精神的に本当に追い詰められました。受からなかったらどうなるのだろうか・・・一生受からないのでは・・・など不安が頭をもたげます。
勉強がツライ、というよりも試験に受かるのだろうかという不安との戦いの方が本当に辛いです。
これらが原因でヘルニアになってしまったのかもしれません。ヘルニアの話はまたしましょう。